2019/04/11 (木)~2019/04/21 (日)
シアターKASSAI
一瀬尚代(baghdadcafe') 川添公二(テノヒラサイズ) 美香本響(meyou) 伊藤駿九郎(KING&HEAVY/theatrePEOPLEPURPLE) 殿村ゆたか(MelonAllStars) 野村有志
CoRich舞台芸術まつり!2018春グランプリ記念公演ということで、ツイッターでの評判もよく、決して安くはないが池袋に足を運んだ。
決して友人が出ているわけじゃない。ふらっと面白そうだから足を運ぶ。外国みたいに観劇がもっと日常に根付いて、ふらっとお芝居を見に行ってほしい日本人…とは思わない。
面白い舞台ならいいが、大抵の舞台は面白くないし、だったらその分のお金を好きなアイドル、バンド、芸人のライブや、映画、美術館巡りに費やした方がいい。
たまに、意識の高い観劇好きの人間が、いまの日本の演劇界を憂えたり嘆いたりしてるのを見かけるが、そんな事無駄だと思う。
俺は、ただ面白い物が観れれば良いし、面白い体験が出来ればいい。それは、映画であろうと、演劇であろうと、お笑いライブであろうと、旅行であろうと、スポーツであろうと、飲み会であろうと同列。なので、3500円で、同じ金額で演劇を見るか飲み会に行くか、映画を2回見るかだったら、映画を2回見るかな。、飲み会は人によるけど、映画が一番面白い可能性が高いから。
つらつら何を言ってるかってことは、ほんとうに観劇はギャンブルで、しかも名も知らぬ初めての劇団を観に行くなんて、ほとんど賭けなわけで、その賭けに負けたくないから、出来る限りの情報収集をして、信頼できる人の感想ツイートを見て(信頼できる人じゃないとツイッターは信用できない。皆、関係者だったりがつぶやくから、つまらないなんてことは言わないから。逆に、素直にこれは面白くないっていう人は信頼できる。俺の場合宮崎吐夢とか、ぼのぼのとか)、、チラシのデザインで判断したり、好きな役者が出てたりとかで判断したりする。もう、つまらない演劇は見たくないと思って、常に思って、こうやって観劇をするのだ。
しかし、どんなに入念に下調べをして、どんなに感想ツイートをみて評判を確かめようとも、どうしても面白くない舞台には当たってしまう。それはもう、けっこう当たる。そういう時はなんかもう、あーあつまんなかったな と思い、誰かにそれがいかに面白くなかったかを話したり、こうやってやけくそな文章を書いたりするしかない。
そして今回は、お察しのように、懸けに負けた。
コリッチで大賞を取ろうが、高野しのぶがリツイート爆撃しようが、知ってる人がたまたま推薦文を書いてようが、当日券でけっこうなお客さんが入ってようが
面白くないものは面白くないのだ。
一応言っておくが、これはあくまでも「自分にとって」面白くないのであって、この舞台の評判は上にも述べているように、非常に良かった。
ただ、その良いと吹聴している人たちと自分の感性がたまたま合わなかっただけなので、もし「めちゃくそ面白かったぞ。センスねえなこいつ」と思っても許してほしい。
面白くないぐらい勝手に言わせてくれよ。ツイッターでもないんだからさ。
で、本題。
なにがそんなに面白くなかったか。これが自分でもうまく言語化出来ないし、偏見交じりの意見になりそうだが、そんなことは関係ない。
まず、関西弁がうっとしいと思ってしまった。この劇団は関西出身の劇団で、エネルギッシュのある中で、笑いを交えてテンポよくストーリーを展開していくのだが、今回の舞台の設定が工場で阿原居ている人たちなのもあって、なんか切れてばっかりだし、でっかい声で普通の事言ってるし、、
登場人物に興味がなんか、、わかないなと。
あと、単純に自分が笑えなかった。開場はウケてはいるが、それもある一定の人たちが笑っている感じで、俺の隣の人もあんまり笑ってなかったような。。
なんか、面白いことはやっているのかもしれないけど、驚きはしないし、見え透いてしまうのがなんともさぶくみえ、観ている最中「ああ、つらいなあ。この会場に乗れてないな俺」と思ってしまった。
肝心のストーリーもなんか、すごい展開がある訳でもなく、勢いではらはらドキドキさせているようで、結局は登場人物に投影させた自分のセンチメンタルな感情をシンプルな言葉でしゃべっているだけであって、何とも乗り切れない。
最後、びっくりするような展開が1個あるのだが、そのシーンで「ええ!」と声に出すお客さんがいたのだが、もうそれも切なくて。。そんな驚くような事か?みたいな。
演出はOPがなんかかっこよくやっていたが、そのかっこよさを内容が上回ることがなく、OPの期待値がピークのまま終わってしまった。また今思えばあのOPもなんかダサいような気もしてたし、内容がその良くない方向に振れてしまって、ああ、ああと、、、、
なんか途中に主宰らしき男が裸で踊るのだが、面白いわけでもなく、「ほう」と思ってみてしまった。おそらく本人のポリシーとしてやりたかったのだろうが、そのポリシーをこちら側はほう、、と思ってみることしか出来ない。
あと、最後にカーテンコールがくさ過ぎて。最後に、もう主宰がしゃしゃり出て今までの自分の話を語りだすのだが、そんなダサい事していいのと?悲しくなったし、その武勇伝を受け入れる温かい会場も嫌だなと思った。挙句の果てには「あれ?なみだでねえな」だ。俺たちはあなたを泣かせるために足を運んだわけじゃないし、むしろ観客を泣かせるような芝居であってほしかったyo!
そんなひどくつらいカーテンコールだけで、なんか、ああ、こりゃ俺には合わないなあと悟ってしまったし、良い教訓だなと思った。
でも、役者の眼鏡かけた女の子と、チェン役の人は可愛げがあり良かった。。
なんだか、な。でもこうやってはずれの芝居を見ることは大事だ。
10本に一本なのだ。ギャンブルに勝つのは。
確率低いなーー観劇。
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